2026年北中米ワールドカップ・グループF第1節、オランダ対日本(6月15日)の試合でオランダ代表主将DFフィルジル・ファン・ダイクのプッシング疑惑が物議を醸しています。後半5分の先制ヘディングシーンで、日本代表DF渡辺剛を背後から押したのではないかとSNS上で大きな批判が噴出。しかし審判はノーファウルと判定し、得点はそのまま認められました。実はファン・ダイクの「ギリギリの接触」をめぐっては、元プレミアリーグ審判委員長が過去7つの見逃し場面を指摘していた前史があり、今回の物議で改めて注目を集めています。
ファン・ダイクのプッシング疑惑とは何だったのか
後半5分、左サイドから上がったインスイングのクロスに対し、ファン・ダイクがボックス内でマーカーの渡辺剛と競り合いながらヘディング。ボールはポストに当たってゴールに吸い込まれ、オランダの先制点となりました。
この場面で渡辺が体勢を崩していたことに対し、DF谷口彰悟、MF堂安律、久保建英らが主審にプッシングをアピール。森保一監督もベンチからVARを促す素振りを見せました。VARチェックは入ったものの、最終的にノーファウルと判定され得点が認められています。
渡辺剛本人は「クロスが逆サイドからだったので、体を開くタイミングで押された。プッシュも自分との間を作るだけで、ファウルにならない程度だった」と試合後に冷静に認めており、「プレミアリーグでもあの得点パターンはよくある」とも語っています。
SNS上では「押してるじゃん」「ファウルでしょ」という批判の声が多数上がった一方、「ファウルになるほどではない」「審判に取られないギリギリの駆け引き」という擁護意見も見られ、賛否が大きく割れている状況です。NHKで解説を務めた本田圭佑氏も「押してるって、レフェリー!見て!」と声を荒げたことが話題になっています。
元審判委員長が指摘していた「7つの見逃し」
今回の物議には重要な背景があります。2025年4月、元プレミアリーグ審判委員長のキース・ハケット氏が英メディアのインタビューで「ファン・ダイクが本来もっと重い処分を受けるべきだった場面が7つある」と指摘していました。
その中には、シェフィールド・ユナイテッド戦で相手の首を両手でつかんで地面に押し倒した行為も含まれており、ハケット氏は「私がPGMOL(プレミアリーグ審判委員会)を運営していた時代なら、これは自動的にレッドカードの対象だった」と断言しています。エバートン戦での足首への踏みつけ、ニューカッスル戦でのアンソニー・ゴードンへの肩チェックなど複数の場面で「ファン・ダイクは世界最高のCBという地位ゆえに処分が甘くなっているのではないか」という疑問が専門家の間でも上がっていました。
なお、ファン・ダイク本人はW杯直前にも自身への批判的報道に対して「誤った情報がどこから来ているのかわからない」と反論するコメントを出しており、不当な扱いを受けているという認識を示しているとも伝えられています。
フィルジル・ファン・ダイクとはどんな選手か
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 生年月日 | 1991年7月8日(34歳) |
| 出身 | オランダ・ブレダ |
| 身長/体重 | 195cm/92kg |
| ポジション | センターバック(CB) |
| 所属 | リヴァプールFC(イングランド) |
| 背番号 | 4番 |
| 代表 | オランダ代表主将 |
オランダ・ブレダ出身のファン・ダイクは2009年にヴィレムIIのユースでキャリアをスタート。FCフローニンゲンのユースを経てトップチームデビューを果たしました。2012年には虫垂炎・腹膜炎・腎臓感染という重篤な病気を患い、遺言を残さなければならないほどの重症でしたが、手術を経て奇跡的に回復しています。
2013年6月にスコットランドのセルティックFCへ移籍し、2度のリーグ優勝とスコティッシュリーグカップとの2冠を経験。その後2015年にプレミアリーグのサウサンプトンへ移籍し、2018年1月にリヴァプールへ約101億円という当時DFとして世界最高額の移籍金で加入しました。
リヴァプールでは2019年のCLチャンピオンズリーグ優勝、2020年のプレミアリーグ優勝に貢献。2019年のバロンドール投票ではリオネル・メッシに次ぐ2位を獲得し、CBとして史上最高の評価を受けた選手の一人です。
ファン・ダイクの凄さ・プレースタイル
195cm・92kgという恵まれた体格を持ちながら、単純なフィジカル勝負だけでなくポジショニングの精度と読みの鋭さが他のDFと一線を画しています。空中戦の強さ、ボール支配力、左右両足でのフィード精度を兼ね備えており、「現代サッカーで最も完成度の高いCB」という評価がサッカー界での定説となっています。
渡辺剛自身も「(ファン・ダイクに)警戒していた部分だったので、本当にあの失点はもったいなかった」と語っており、世界最高峰のCBとの対戦のむずかしさを語っています。
イーフト・ゲームでのファン・ダイクの育成パラメータ
サッカーゲーム「イーフット(eFootball)」でもファン・ダイクは最高クラスの評価を受けています。身長195cmを活かした制空権の強さ、フィジカルの高さ、ボール奪取能力などが高水値で設定されており、育成・強化においても人気の高い選手として知られています。最新パラメータは公式サイトまたはゲーム内で確認することをおすすめします。
新情報が入り次第、追記します。