「スタンドで見ていて『必ず4年後は自分がW杯の舞台に立って、日本のために貢献したい』という思いでこの4年間やってきた」——鈴木唯人(24)がそう語ったのは、チュニジア戦を目前に控えた練習後のことだった。久保建英がオランダ戦で左ひざを負傷し、チュニジア戦は欠場が濃厚となった今、W杯初代表の鈴木唯人にシンデレラボーイの称号が近づいている。フライブルク所属の24歳は、なぜこのタイミングで急浮上したのか。その理由に迫る。
鈴木唯人とはどんな選手か 特徴とポジション
鈴木唯人は1999年8月生まれ、神奈川県出身の24歳。ポジションはMFで、シャドーや2列目を主戦場とする攻撃的な選手だ。
現在はドイツのフライブルクでプレーしており、持ち味は限られたスペースでも決め切れる得点力だ。守りを固めてくるチュニジア相手に効果的となりそうだという見方がある。
横浜F・マリノスのアカデミー出身で、清水エスパルスでプロキャリアをスタート。その後ベルギーのサークル・ブルッヘを経てフライブルクへ移籍し、ブンデスリーガで存在感を示してきた。久保建英と同学年という点も、「代役」として注目される理由のひとつになっている。
鈴木唯人の成績とスタッツ
フライブルクではブンデスリーガの舞台でコンスタントに出場機会を確保し、得点・アシストともに数字を積み重ねてきた。限られたスペースで縦に仕掛け、シュートまで持ち込む推進力は欧州でも高く評価されています。
2026年5月、2026FIFAワールドカップに臨む日本代表に選出された。全国高校サッカー選手権通算5度の優勝など高校サッカー界の強豪として長い歴史を持つ市立船橋高校だが、W杯登録メンバーに選出された卒業生は鈴木が初めてだった。
大豆戸FCという原点
鈴木唯人のサッカー人生の原点として語られるのが、神奈川県横浜市の大豆戸FC(まめどFC)だ。全国でも屈指の育成クラブとして知られ、鈴木はここでサッカーの基礎を叩き込まれた。
大豆戸FCから横浜F・マリノスアカデミーへと進んだ経歴は、いわば「育成の王道」を歩んできた証でもある。地道に積み上げてきたキャリアが、W杯という最高峰の舞台でいよいよ花開こうとしているという声もあります。
久保建英の怪我と状態
久保建英はオランダ戦の試合中に左ひざを負傷し、試合後には車椅子で会場を後にするなど状態が心配されていた。翌16日には現地の病院で検査を受けたことが分かり、少なくともチュニジア戦は欠場が濃厚とみられている。
「全治は公表しない」「離脱もしない」という方針が示されており、グループステージ突破後の決勝トーナメントへの温存という見方もある。
久保不在の穴をどう埋めるか。森保監督の決断が、チュニジア戦の勝敗を左右する最大のポイントになりそうだ。
チュニジア戦でのスタメン予想
最有力とされるのは堂安律が右シャドーに入り、菅原由勢が右ウイングバックで先発する組み合わせだ。菅原はオランダ戦で上々のパフォーマンスを見せており、縦への仕掛けが日本の大きな武器になるとみられている。
そこに鈴木唯人が絡む形として、左シャドー起用説が急浮上している。鈴木本人も「久保らシャドー陣にイメージを重ねた」と語っており、W杯デビューへの準備は整いつつある様子だ。
元日本代表の安田理大氏は「今回のW杯は鈴木唯人がシンデレラボーイ」と断言しており、チュニジア戦での一発回答に期待が高まっています。
4年前のスタンドから、W杯のピッチへ
鈴木唯人は4年前のカタールW杯を自らスタンドで観戦していた。その時の思いを「必ず4年後は自分がW杯の舞台に立って日本のために貢献したい」という言葉に込め、この4年間を過ごしてきたという。
観客席から見つめた夢の舞台に、今度はプレーヤーとして立つ番が来た。チュニジア戦でのW杯デビューが実現すれば、その瞬間は日本サッカー史に刻まれる一コマになるかもしれない。
新情報が入り次第、追記します。