2026年6月14日(現地時間)、ダラス・スタジアム。試合終了間際の89分、途中出場のFW小川航基(28)が頭で合わせたボールが鎌田大地に当たりゴールネットを揺らした。スコアは2-2。オランダ相手に劇的な同点に追いついた瞬間だった。
「ごっつぁんゴールかと思ってた」「最後は運だろ」——SNSにはそんな声も散見された。だが、それは大きな誤解だ。あのヘディングには、世界最高のDFを崩すための確かな意図があった。小川航基という男が、なぜあの瞬間にあそこにいたのか。その真相に迫る。
小川航基とはどんな選手か
「得点がないと僕の価値はなくなる」——自らそう語るほど、結果にこだわるストライカーだ。
桐光学園時代はJクラブのユースにも引っかからなかった無名の存在だったが、鹿島アントラーズで頭角を現し、2022年にベルギー・サークル・ブルッヘへ移籍。その後、オランダ名門フェイエノールトへとステップアップした。2025-26シーズンはエールディビジで31試合25ゴールを記録し、得点王に輝いた。日本人選手が欧州主要リーグで得点王となるのは古橋亨梧(セルティック)以来2人目の快挙だった。
そのフェイエノールトで毎日向き合ってきたのが、欧州トップレベルの守備だ。背の高いCBをどう攻略するか。ポジショニングでどう駆け引きするか。その経験が、オランダ戦の89分に凝縮されていた。
「世界最高のDF」ファン・ダイクとは何者か
ファン・ダイクは「世界最高のDF」と評価されている。リバプール所属のオランダ代表キャプテンで、身長193cm、空中戦の強さは世界屈指。この試合でも50分にヘディングシュートでオランダの先制点を奪った男だ。
英メディアLiverpool.comは「空中戦では常に圧倒的な強さを誇ってきたファン・ダイクが、オランダの勝ち点3を阻むゴールで空中戦に敗れた。そうした局面で定評のある彼にとって、これは珍しいミスだった」と厳しく指摘した。
世界屈指の空中戦の使い手が「珍しいミス」と言わしめた。それが小川のヘディングだった。
89分、何が起きていたのか
コーナーキックの流れから、ファン・ダイクと競り合いながらも頭で合わせると、小川の強烈なヘディングシュートは鎌田に当たり、ボールはネットへと吸い込まれた。
「ごっつぁん」に見えたゴールだが、実は小川の動き出しに秘密があった。セットプレー時、ファン・ダイクより先にポジションを取り、体を入れて相手の動きを制限した。それが制空権を奪う起点となったという声もある。
「偉すぎる」「実は見えていなかった」「もっと評価されるべき」と脚光を浴びたのは、まさにそのプレーだ。ゴールは鎌田の名前で記録されたが、あの同点弾の本当の主役は小川航基だったという声がXやネット上で広がっている。
ネットの声は
「ごっつぁんじゃなかった、小川が体張ってたから生まれたゴール」「ファン・ダイクに競り勝つって普通じゃない」「小川もっと評価されるべき」「あれは運じゃなくて技術と気持ちのゴール」——称賛の声が相次いだ。
一方で「鎌田がゴールなのに小川ばかり話題になってる」という声も。得点者は鎌田だが、あのゴールを生んだのは誰か——サポーターの間で熱い議論が続いている。
次戦・チュニジア戦でも起用されるか
日本代表の次戦は日本時間6月21日、グループF第2節のチュニジア戦だ。久保建英が膝を負傷し交代するアクシデントもあった中、小川はその交代で入りそのまま劇的ゴールの起点を作った。
チュニジア戦でスタメン抜擢の可能性も取り沙汰されているなど、「ポスト久保」の文脈でも注目が集まっている。
新情報が入り次第、追記します。