2026年北中米ワールドカップで、パラグアイ代表MFミゲル・アルミロンが今大会2試合連続で物議の中心に立っています。6月20日(日本時間)のグループD第2節・トルコ戦では、口元を手で覆う行為が今大会から導入された新ルールに抵触し、W杯史上初の「口隠し一発レッドカード」を受けて退場。また第1戦・アメリカ戦でもダイブ疑惑でW杯史上初のVAR判定逆転という騒動の当事者となっており、32歳のベテランMFをめぐる議論がSNS上で拡大しています。
アルミロンが口隠しレッドカードを受けた場面
トルコvsパラグアイ戦の前半アディショナルタイム、ファウルで試合が止まった際に両チームの選手が入り乱れる小競り合いが発生しました。その中でアルミロンはトルコDFメルト・ミュルドゥルに対して口元を手で覆いながら声をかけた様子が確認されました。
ミュルドゥルがすぐさま審判にアピール。エルサルバドル人主審イバン・バートンがVARオンフィールドレビューを実施した結果、アルミロンにレッドカードが提示され、パラグアイは後半を10人で戦うことになりました。
なぜ口を隠しただけで一発退場なのか「プレスティアーニ法」とは
このルールには起源となった事件があります。2026年UEFAチャンピオンズリーグのベンフィカ対レアル・マドリー戦で、ベンフィカのジャンルカ・プレスティアーニがレアルのビニシウス・ジュニオールに対して口元を手で覆いながら発言。差別的な内容だったのではないかと疑われましたが、唇が読めないため内容を証明できず、処分が下せないという事態が起きました。
この「差別発言の隠れ蓑」問題を受け、国際サッカー評議会(IFAB)とFIFAが4月に口隠し行為の厳罰化を決定。今大会から「口を覆いながら相手に話しかける行為」には一発レッドカードが提示されるルールが導入されました。このルールはサッカーファンの間で通称「プレスティアーニ法」と呼ばれています。
アルミロンは今大会このルール適用第1号となった選手です。試合後、アルミロンは涙をこぼす場面も報じられており、「ルールを知らなかったのでは」「厳しすぎる」という擁護の声がある一方、「W杯に出る選手が知らないのはおかしい」という批判の声も上がっています。
第1戦でもVAR物議・2試合連続で騒動の中心に
アルミロンの”物議”は今回が初めてではありません。グループD第1節・アメリカ戦(6月12日)でも騒動の当事者となっています。
後半、アルミロンが右サイドでドリブル中に転倒した際、主審はアメリカDFティム・リームのファウルと判定し、リームにイエローカードを提示しました。しかしその後VARが介入。映像確認の結果、接触がないことが確認され「シミュレーション」と判断。リームのイエローが取り消され、逆にアルミロンにイエローカードが提示されるという判定逆転が起きました。
これは今大会から拡大されたVAR新ルールの初適用事例でもあり、「正しい判定が下された」という声と「FK再開後にVARが介入するのはおかしい」「新ルールが複雑すぎる」という批判が混在する状況になっています。
言った言わないは後の祭り
差別的発言があったのか?無かったのか?口隠し行為の際に差別的発言があったかどうかは、映像だけでは確認する術がなく、言った言わないの水掛け論になりがちです。だからこそ「口を隠す行為そのものを禁止する」という新ルールが生まれた背景があり、発言内容の真偽は現時点で確認されていません。
ミゲル・アルミロンとはどんな選手か
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 生年月日 | 1994年2月10日(32歳) |
| 出身 | パラグアイ・アスンシオン |
| ポジション | MF |
| 現所属 | アトランタ・ユナイテッドFC(MLS) |
| 背番号 | 10番(パラグアイ代表) |
アルミロンは2013年にパラグアイのセロ・ポルテーニョでプロデビュー。その後アルゼンチンのCAラヌースを経て、2017年にMLSのアトランタ・ユナイテッドへ移籍し、2018年は13ゴール11アシストを記録してMLSカップ優勝に貢献しました。
2019年1月にはプレミアリーグのニューカッスル・ユナイテッドへ移籍金約29億円(当時クラブ史上最高額)で加入。7シーズンにわたりプレミアリーグでプレーし、2025年にアトランタへ復帰しています。爆速のドリブルと豊富な運動量を武器とする攻撃的MFで、パラグアイ代表の10番を背負うエース格です。
ファンの声・SNSの反応
今回の口隠し退場について、SNS上では「かわいそう」「知らなかっただけでは」という同情論と、「W杯レベルの選手がルールを把握していないのはあり得ない」という批判論が真っ二つに割れています。また「2試合連続で物議を醸すとはさすがに持っている」という皮肉交じりの声も見られ、アルミロンの名前は今大会でも屈指のトレンドワードとなっています。
新情報が入り次第、追記します。