韓国サッカー協会(KFA)が2011~2012年に開催された国際試合で外国人審判らに不適切な性的接待を行っていたとされる問題が波紋を広げている。報道では日本人審判も対象に含まれていた可能性があるとされ、「日本人審判は誰なのか」に関心が集まっている。しかし現時点で、日本人審判の実名は公表されておらず、韓国メディアや韓国サッカー協会からも個人を特定できる情報は明らかにされていない。
日本人審判は誰なのか
大韓サッカー協会の性接待疑惑を巡り、「日本人審判は誰なのか」という点に注目が集まっています。韓国のMBCテレビは8月7日、外国人審判ら約10人への性接待の中に日本人が含まれていたと報じ、当該人物について「Jリーグの審判を統括する人物」であり「日本サッカー協会の審判委員会幹部として活動中」だと指摘しました。
ただし、この報道はあくまで2016年に作成された文化体育観光省の監査報告書に基づく役職レベルの言及にとどまり、個人名までは明らかにされていません。日本国内の一部ニュース解説記事では、問題となった試合を担当した審判の実名を挙げて言及するものもありますが、いずれも実際に接待を受けたかどうかは別問題であり、現段階で断定できる事実は確認されていないとしています。特定個人を「接待を受けた本人」と決めつけられる公式情報は、現時点で存在しません。

なぜ2012年のクウェート戦に注目が集まっているのか
疑惑の焦点となっているのが、2012年2月にソウルで行われたW杯アジア3次予選最終戦の韓国対クウェート戦です。この試合は韓国が勝利すれば最終予選への進出が決まる一方、敗れればクウェートに順位を逆転され早期敗退する可能性もある、韓国にとって極めて重要な一戦でした。
MBCの報道によれば、このクウェート戦では主審・副審を含む審判団4人全員が日本人で、そのうち2人が性接待を受けたとされています。試合結果は韓国の2対0勝利で、韓国は狙い通り最終予選進出を決めています。もっとも、この「4人中2人」が誰を指すのかについても公式な特定情報はなく、疑惑の段階にとどまっている点は変わりません。
韓国サッカー協会の性的接待疑惑とは
韓国メディア各社の報道を総合すると、疑惑の全体像は以下の通りです。
| 目 | 内容 |
|---|---|
| 期間・対象 | 2011年3月から2012年3月にかけて、韓国国内で開催されたW杯予選、ロンドン五輪予選、国際親善試合など計7試合で、外国人審判やマッチコミッショナーら10数人が接待対象になったと報じられています。 |
| 対象試合 | 2012年2月のクウェート戦(ブラジルW杯予選)、2011年9月のオマーン戦(ロンドン五輪予選)、2012年3月のカタール戦(ロンドン五輪予選)などが含まれていたとされています。 |
| 接待内容・費用 | 性的サービスを提供する店舗で接待が行われ、1回あたり数十万ウォン、多い場合には100万ウォンを超える金額が法人カードで決済されていたと報じられています。 |
| 発覚の経緯 | 2016年に文化体育観光部によるサッカー協会監査で問題が把握されていましたが、当時は公表されず、今回の報道で改めて明らかになりました。 |
| 在任時期 | 問題の接待は、2009年から2013年まで大韓サッカー協会会長を務めた趙重衍(チョ・ジュンヨン)氏の在任中に行われたと報じられています。 |
| その後の捜査 | 報道によると、文化体育観光部は2017年に協会関係者らを業務上背任容疑で告訴。捜査では法人カードの不正使用などが確認されたとされていますが、起訴や処分の詳細については各報道で説明されています。 |
なお中央日報などは、性接待が行われた該当7試合で韓国代表が5勝2分けと一度も負けていない点も伝えており、結果面での「不自然な符合」も物議を醸す一因になっています。
韓国サッカー協会は謝罪、体制強化を説明
問題発覚を受け、大韓サッカー協会は謝罪の意向を示しています。協会関係者は「文書の保存期間が過ぎており、現在は詳細を把握するのが難しい」としつつ、「現在は法人カードに関して厳格な管理システムで運用ルールを順守している」と説明しました。また、2013年に発足した鄭夢奎(チョン・モンギュ)現会長体制のもとで、再発防止のための「クリーンカード」制度が導入され、歓楽街(遊興施設)での法人カード使用を全面的に遮断するなど制度改善が進められていると明らかにしています。
日本サッカー界への波及は
現時点では日本サッカー協会(JFA)としての公式なコメントは確認されていませんが、識者からは今後韓国側の調査で対象者や事実関係が具体的に明らかになれば、JFAとしても確認や説明を求められる可能性があると指摘されています。15年近く前の出来事とはいえ、対象に日本人審判が含まれるとの報道が出ている以上、日本サッカー界にとっても無関係とは言い切れない状況です。
まとめ
韓国サッカー協会の性接待疑惑を巡り「日本人審判は誰なのか」に関心が集まっていますが、現時点で実名は公表されておらず、個人を特定できる公式情報も確認されていません。判明しているのは、MBCなど韓国メディアが「Jリーグの審判を統括する人物」が対象に含まれると報じていること、2012年のクウェート戦で審判団4人全員が日本人だったこと、そして韓国サッカー協会が謝罪の意向を示していることです。今後、韓国側の追加調査や日本サッカー協会側の対応が焦点となります。
新情報が入り次第、追記します。