2023年夏、日本中を熱狂の渦に巻き込んだTBS日曜劇場『VIVANT(ヴィヴァン)』が、ついに帰ってきます。主演・堺雅人さんをはじめ、阿部寛さん、二階堂ふみさん、二宮和也さん、松坂桃李さんら豪華キャスト総勢26名が再集結し、2026年7月から放送開始が正式に発表されました。しかも今回は民放では異例の2クール(約6か月)連続放送という、前代未聞のスケールで展開します。
前作『VIVANT』とは? ――6000万人が熱狂した社会現象ドラマ
まず、続編をより深く楽しむために前作のあらすじを振り返りましょう。
丸菱商事に勤めるサラリーマン・乃木憂助(堺雅人)は、誤送金された130億円を取り戻すべく、中央アジアのバルカ共和国へと向かいます。しかし現地で爆破事件に巻き込まれ、爆破犯の濡れ衣を着せられてしまいます。逃亡の中で出会ったのが、公安警察の野崎守(阿部寛)と医師の柚木薫(二階堂ふみ)。三人は疑心暗鬼を抱えながらもバルカ脱出のために奔走します。
しかし物語はそれだけでは終わりません。乃木の本当の顔は、自衛隊直轄の非公認組織「別班」の諜報員。国際テロ組織「テント」を追う極秘任務を帯びていたのです。そしてテントのリーダー、ノゴーン・ベキ(役所広司)が、乃木の生き別れた実の父親だという衝撃の事実が明かされます。残酷な運命と向き合い、乃木は自らの手で父を暗殺するという選択をします。すべてが終わったはずのその瞬間、乃木の前に再び”赤い饅頭”が置かれる――。
この予測不能なストーリーと圧倒的な映像スケールで、録画を含む総視聴人数は6000万人超えを記録。「東京ドラマアウォード2024」グランプリをはじめ数多くの賞を受賞し、社会現象とも言われる大ヒットドラマとなりました。福澤克雄監督が演出だけでなく原作も手がける完全オリジナルストーリーで、1話あたりの制作費は当時のドラマとしては異例の約1億円が投じられました。
続編の概要 ――赤い饅頭の先へ
続編は、前作最終話のラストシーン、乃木の前に赤い饅頭が再び置かれた、まさにその瞬間から幕を開けます。堺雅人さんは「前作で終わったと感じましたが、まだ全然謎が終わっていなかった」と語り、続編の台本を読んで「声が出た」と振り返っています。
前作との大きな違いは、乃木の立場です。前作では「別班員であることを隠したサラリーマン」として物語が進みましたが、続編では乃木が別班であることが周囲に知られた状態でスタートします。堺さん自身も「続編では乃木が全面に出てくる。前作の阿部さん演じる野崎に引っ張ってもらった物語前半とは違い、もっと主体的に乃木が動く展開になる」とコメント。よりアクティブで力強い乃木憂助の姿が期待できます。
福澤克雄監督は「前作はほんの序章で、本当の話はここから始まります」と明言しており、「前作で感じたちょっとした違和感が、次の扉を開く鍵となる」とも語っています。前作を見た方はぜひ、細部の描写を頭に入れながら続編に臨んでみてください。
舞台はアゼルバイジャン ――砂漠から歴史都市へ
前作がモンゴルを舞台にした壮大な砂漠ロケで視聴者を圧倒したのに対し、続編の海外ロケ地に選ばれたのはコーカサス地方の国、アゼルバイジャンです。カスピ海に面し、古代シルクロードの要衝として栄えた歴史を持つこの国は、石造りのアーチや中庭が美しい古都の街並みと、近未来的な建築が共存する独特の世界観を持っています。
制作陣は「親日国であること以上に、この国を選んだ特別な理由がある」と述べており、その真相は放送まで明かされません。ティザームービーでは、歴史的建造物「シェキのキャラバンサライ」を思わせる映像や、乃木が「何が正義で何が悪か」と語る意味深なシーンが公開されており、物語の方向性への期待が高まります。また、海上任務や沈没船を思わせるシーンも確認されており、今回の舞台がさらに国際的な広がりを見せることが予想されます。
エキストラ3000人を動員する大規模ロケで、国内ロケも岐阜(大垣市・岩村町)や島根などで行われていることが報じられており、スケール感は前作をさらに上回りそうです。
豪華キャスト26名が再集
今回発表されたキャストは総勢26名。前作の主要メンバーが全員続投します。
乃木憂助(堺雅人) ── 別班の諜報員。父を自らの手で葬った後、再び赤い饅頭に導かれて新たな任務へ。
野崎守(阿部寛)── 警視庁公安部の刑事。前作では乃木と対立しながらも協力関係を築いた。続編では連携がさらに深まると予想される。
柚木薫(二階堂ふみ) ── 世界医療機構・医師。バルカで乃木と出会い、惹かれ合う存在。
ノコル(二宮和也)── 乃木憂助の弟。前作で解体されたテロ組織「テント」のナンバー2。
黒須駿(松坂桃李)── 別班の諜報員で乃木の相棒。前作でも屈指の人気を誇ったキャラクター。
新庄浩太郎(竜星涼) ── 野崎の部下。前作でテントの”モニター”だったことが判明した人物。
このほか、富栄ドラムさん、林遣都さん、坂東彌十郎さん、濱田岳さん、小日向文世さんらも続投。アゼルバイジャンでの大規模ロケに合わせ、現地俳優も多数参加しており、国際色豊かな布陣となっています。
民放では異例の2クール連続放送
今回の最大の特徴のひとつが、2クール(約6か月)の連続放送です。日曜劇場枠でこのような長期連続放送が実現するのは極めて異例で、それだけ物語のスケールと密度が前作を大きく上回ることを意味しています。堺雅人さんは「2クール放送ということで、どうりで台本が重いと思いましたよ(笑)」とユーモアを交えてコメント。また「続編で答え合わせや謎解きがたくさんある」とも語っており、前作で回収されなかった伏線の数々がついに明かされることへの期待が高まります。